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『熱血ブログ!!主計ファミリーの現場バカ日誌』は、安全や品質に関する情報の「共有化」や「見える化」を通じ、少しでも「配管業界全体の活性化」につなげたいという願いを込めて、次世代の配管総合企業を目指す主計管工株式会社がお届けしています。

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2021/07/30

車の事故は走行時だけじゃない!車内熱中症の原因と対策!!

ちょっとだけならも絶対NG!知識を深めて事故ゼロを!byケイ子

皆さんこんにちは、ケイ子です。長い梅雨が明けて、本格的な夏のスタートですね。この暑い時期を元気に乗り切るのに、皆さんも色々な点で注意をされていることと思いますが、特に気をつけたいのが、意外に甘く見がちな”駐車中の車内温度”。1年を通じてのトラブル事例も多く、時には悲惨な事故の原因になる事も少なくないのに、残念ながら、特にお子さんの悲しいニュースが後を絶ちません。というわけで今回は、炎天下での車内温度の急上昇が、どんなに恐ろしいのか、私からレポートいたします。

●車内にはどのような温度変化が?
まず最初に、炎天下での車内温度がどのように上昇していくのかを、過去にJAF(日本自動車連盟)さんが行った、ある実験結果に基づいて簡単にお話しします。この実験は、5台の同じタイプの車に、それぞれの違う条件を付けて(無対策・日よけ有・窓3cm開け・エアコン作動等)、外気温35℃・車内気温25℃の環境下で同時に測定が開始されたのですが、対策なしの車は、わずか5分で外気と同じ35℃、つまり10℃も上昇し、10分後には更に37.8℃と体温を軽く超えてしまいました。これだけでも「ちょっとの時間だから」とか「寝たのに起こしたらかわいそう」という軽い気持ちでお子さんを社内に残す事がいかに危険かが分かりますね。他にも日よけや窓開けなど、対策を施した車についても効果は限定的で、車内温度についてはいずれも対策なしの車よりもやや低かったという程度で、危険度が劇的に下がるという事は望めそうにないという結果でした。

●エアコンをつけているから大丈夫?
また、5台中一番良い測定結果の出た、エアコンを作動した車内についても、残念ながら絶対の安全が確保できるとは限りません。例えば、日光に長い間熱されたチャイルドシートは、標準のシートよりも熱を含みやすいので、いくらエアコンをかけていても、熱による体調の変化に気づかない乳幼児・幼児への配慮は必要です。なぜかというと、子どもは特に背中に汗をかきやすく、それがもとで脱水症状を引き起す場合もあるので、熱中症の危険は大人よりも高まるからです。エンストを起こしたり、ガス欠になったりしてエアコンが止まってしまう事もあるので、エアコンの効果を過信し、お子さんを放置してよい理由にするのは絶対にダメです。

●事故を防ぐために私たちができる事
最後に子供の車内放置トラブルを防ぐ対策について。まずドライバーの立場なら”車を離れる際は必ず子供を連れていく”という認識を持ちましょう。どんな理由があるにせよ、車内に置き去りにされて、大事なお子さんが熱中症にかかってもいいという状況はありません。どうしても車内に残さなければならない用事があるのなら、せめてその間に子供の面倒を見てくれる大人に同乗してもらいましょう。また、商業施設や娯楽施設の駐車場や、コインパーキング、路上駐車に至るあらゆる場所で、車内に放置されている子供を見かけたら、迷わずに店員さんや警備員、場合によっては警察に連絡しましょう。「すぐに親が戻るだろう」や「おせっかいな誰かが通報するだろう」などと言った楽観的な推測はせず、たった今危険にさらされている子供の命を助けるのは、第一発見者の最優先の義務です。一刻も早くできることを行動に移しましょう。

いうまでもなく、車は私たちの暮らしをサポートしてくれるとても便利な道具です。ただしその便利な道具は、一つ使い方を間違っただけで、私たちの暮らしを脅かす凶器にもなります。まずはそうならないよう、走っている時はモチロン、停めている時も、車を扱うのに必要な知識を十分身に付け、事故・トラブルを未然に回避していきましょう。それでは皆さん、次回までごきげんよう!

温度急上昇、車内での熱中症に注意 山形市・日本自動車連盟(JAF)山形支部-